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口腔外科治療には親知らずの抜歯から、通常の抜歯、嚢胞の摘出、腫瘍の切除、外傷の治療、顎関節症、顎変形症の治療などがあります。

当院では通常の抜歯等では全ての歯科医師が治療にあたります。難易度の高い埋伏歯の抜歯や、嚢胞や腫瘍の治療などでは、口腔外科治療の経験豊富な歯科医師が担当します。

親知らずの抜歯

親知らずも様々な状態があります。現在では多くの親知らずを一般の歯科医院で抜歯する傾向にあります。
当院でも簡単な親知らずでは、口腔外科医の指導下に十分な経験を積んだ歯科医師が治療にあたっています。

深い親知らずや、角度や位置、根の数や湾曲、神経との関係などで、抜歯が非常に困難と予想される場合では、口腔外科の経験豊富な歯科医師が抜歯を担当します。
抜歯の際には腫れや術後の痛みが少なくなるように、術式を工夫したり、手術時間を短縮するなどして抜歯を行っています。
さらに、詳細な診断が必要な場合ではCT撮影を行い、三次元的な歯の位置や形を調べてから抜歯を行います。

(親知らずの抜歯手術 執刀医:花井 淳一郎)

※2015年10月現在 Youtubeでの再生回数1位

嚢胞、腫瘍の診断と治療

嚢胞は歯根嚢胞などの顎骨内にできる嚢胞と軟組織にできる嚢胞があります。
顎骨内にできる嚢胞のうち、歯根嚢胞では、可及的に根管治療を行って治癒を促す治療を行い、歯の保存に努めています。
また、摘出後に欠損が大きくなり、骨移植等が必要となる場合では、入院下に処置可能な施設を紹介させていただきます。
軟組織の嚢胞では、外来処置で治療可能な粘液嚢胞等の小さい嚢胞のみ手術を行っています。
腫瘍では顎骨内の良性腫瘍は入院下で手術可能な施設をご紹介させていただいております。
軟組織の良性腫瘍では外来処置が可能なものは全て治療しています。
口腔がん(悪性腫瘍)の疑いがあるものでは、細胞診を行い、早期の診断をするようにしております。口腔ガンは全体の癌の2−3%で、非常に少ないガンです。舌、歯肉、口蓋(上の顎の裏側)、頬粘膜(ほっぺたの粘膜)、口腔底(舌の下)、口唇に発生します。口腔癌の治療経験がある歯科医師なら見た目でも大方の診断はつきますが、ほとんどの歯科医師は口腔がんをみることは数回しかありません。確実に診断するには、まず細胞診が必要で、その検査は痛みはほとんど伴いません。当院では細胞診を行える環境を整えています。確定診断には組織診断(部分的あるいは全部を切除する)が必要で、主として大学病院やがんセンターなどの専門機関で行われます。

外傷の治療(顔面、顎骨、唇、歯)

歯の外傷は、転倒して顔面を強打することによるものがほとんどです。
従来は小児がほとんどでしたが、最近では高齢者の歯の外傷が増加しています。
総合病院の口腔外科を受診した場合では、一般歯科の知識が乏しい場合もあり、受傷した歯を抜歯することが多くなる傾向にありますが、当院では一般歯科治療との併用で、できる限り歯を保存していきます。
また、唇や舌、歯肉や口蓋などに及んだ傷も可能な限り傷跡が残らないように縫合します。
さらに、顎骨骨折の診断も行いますので、安心です。

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