インプラント治療ってどんな治療?

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昨今、多くの歯科医院で行われるようになったインプラント治療は、成功率も高く(10年生存率は97%)、従来のブリッジや義歯に代わる効果の高い治療法です。

10年、20年あるいはそれ以上の期間、お口の中で機能していきますので、長期の経過を考慮して行う治療です。

症例1 下顎臼歯部骨移植併用
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術者 花井淳一郎

メリットとデメリット

インプラント治療のメリット
義歯に比べ装着感がなく、噛んでも痛くありませんし、動きません。

特に下顎の総入れ歯で、噛むと痛くて食べられないものがあるような方や、多くの歯がない方などは、何でも食べられるようになります。

また、ブリッジのように周りの歯を削らなくてよいので、健全歯を守ることができます。

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下顎無歯顎のインプラント義歯
術者 花井淳一郎 (2005年)

インプラント治療のデメリット
手術が必要となります。
また、一般的にブリッジや義歯に比べ治療期間がかかります。

手術の性質上、骨の量や幅がないと手術できず、その場合骨移植などの手術が必要となります。
また、インプラント治療は保険適応がありません。

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治療を受ける際には注意が必要です。

CTによる診断をし、下顎神経や上顎洞などの位置を把握して正確な手術を行うことが重要となります。

コンピューターによるシミュレーション手術を行い、手術用ガイドを使った治療が一般的となりつつあります。

100%治療が成功し、一生その状態が保たれることが望ましいですが、インプラント周囲炎や義歯部分の破折、破損なども起こり得ます。

症例2 上顎の重度歯周病による多数歯欠損
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術者 花井淳一郎 (2010年)

当医院で行うインプラント治療について

治療のコンセプト

長く保つこと

口腔全体を診断し、治療部位以外の残っている歯も含め、できるだけ長く治療した状態が保てるような治療計画を提案していきます。

適切で過剰にならないこと

最小の手術浸襲で最大の治療効果が得られることを考え、適切かつ安全で過剰とならないインプラントの本数で治療することを目標にしています。

患者様個々の状況を考えること

高齢者のインプラント治療では、手術侵襲も考慮して、適切かつ効果の高い治療法を選択して行ってまいります。

インプラント治療が中断しないこと

他院で治療を中断された方、転居等で転院を希望する方のさまざまなインプラントシステムにも可能な限り対応しています。(京セラ、ストローマン、アストラ、バイオホライズン等)

難症例も可能な限り対応すること

かみ合わせが特徴的な方など治療が難しい状態であっても、矯正医や補綴医と連携し総合的な治療を行っています。

 

当院の特徴は・・・

東京歯科大学口腔外科でインプラントに関する研究と口腔外科の臨床を行ってきた理事長が執刀、あるいは担当医とカンファレンスを重ねて治療を行っております。

2002年よりノーベルバイオケア社製のインプラントを使用して治療を行っております。

ノーベルバイオケア社は世界的にインプラントのシェアが一番多く、約45年の長期にわたる臨床実績をもっています。
 
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歯科用CTによる検査、3D画像解析を行い、正確な診断をしております。
さらに加え、2007年(平成19年)よりコンピュータによるインプラント手術シミュレーションを行い、ノーベルガイドを使用したガイドサージェリーを併用しております。

シミュレーションを活用したインプラント治療
  • CTから得た画像は、専用のアプリケーション(ノーベルクリニシャン)によって処理を行い、歯の模型と合成させ、手術のシミュレーションを行います。
  • シミュレーションで歯を作る位置を考慮し、的確なインプラントの手術部位や種類を選んで、長さや太さなどを決定することができます。さらに骨質(固いとか柔らかいとか)の診断も行うことができます。
  • 骨粗鬆症などの場合でも固い部分の骨があることもあり、治療を行うことが可能になります。
  • 顎の形を考えて、骨移植等が必要かどうか? 審美的にどこまで治療することができるか?など細かな治療計画をたてることができます。

骨の少ない状態から骨移植を行って治療をする技術やインプラント周囲の歯肉を安定させる結合組織移植(CTG)、歯がすべてない方あるいは保存できない方へのオールオン4などの治療も行っています。

 

症例3 下顎All-On4(オールオン4)による治療

オールオン4は4本のインプラントで全ての歯を回復できる治療法です。

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術者 花井淳一郎 (2010年)

症例4 上顎All-On4(オールオン4)による治療

オールオン4は4本のインプラントで全ての歯を回復できる治療法です。

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術者 花井淳一郎 (2011年)

ガイドサージェリーって

従来のインプラント手術(10年前位まで)はパノラマX線写真での診断後に手術はフリーハンドで行い、インプラントの植立位置や方向を決定していくことがほとんででした。

これを改善したのがガイドサージェリーです。

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ガイドサージェリーのメリット
  • コンピューターでシミュレーションした通りの手術を行うことができます。
  • 切開が最小限で済むので、術後の腫れや痛みが少なくできます。
  • 骨が少なく、手術に相当の技術と経験を要する症例でも、安全にインプラント手術が可能となります。
ガイドサージェリーのデメリット
  • ガイドの位置がずれることがあり、術者の経験が必要です。
  • 手術用ガイドを作成するコストがかかります(3−6万円程度)。
  • 抜歯即時のオールオン4手術や骨移植を併用しなければならないような手術の難易度が高い症例は、適応がないことが多いです。

手術へのこだわり

清潔性・感染予防
インプラント手術は口の中で行われる手術です。口腔外科の手術と同じように、準清潔手術あるいは汚染手術に分類されます。

そのため、一般の歯科診療室でも手術は可能ですが、できるなら閉鎖されている空間が安全面において望ましいと思われます。

さらに手術器材も多くなりますので、清潔面でも術者や介助者が触れあわないくらいの広いスペースが必要です。

手術時の清潔レベルは大学病院で行われている全身麻酔下の口腔外科手術に準じて行われるので、万全な感染予防対策をしています。

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安全性

抜歯などの手術は歯科医師1名と助手1名の計2名で行いますが、インプラント手術はより安全を保つため歯科医師2名と助手1名、介助のための助手1名、歯科麻酔医の5名体制で行っております。

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安心感

ほぼ全例で静脈鎮静を行い、意識や呼吸状態を保ったまま、リラックスした気持ちで手術を受けていただいております。
静脈麻酔による精神鎮静法は点滴から麻酔薬を投与して少し眠りながら治療を行います。
「手術がこわい」とか「口を開けているのがつらい」などといった患者様も安心して治療を受けることができます。

また、手術映像は全例で記録しております。

高品質な治療
骨移植等では侵襲の少ない超音波骨手術装置(ピエゾサージェリーシステム)を使用しております。

  • ピエゾサージェリーシステムは通常の骨を削る機器に比べて発熱が少なく、侵襲が少ないとされており、すみやかな治癒を促進します。

再生療法に効果のある多血小板フィブリン(PRF)治療にも対応しています。

  • PRFは歯肉の早期再生を促し、切開部の治癒を促進します。
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緊急時対策
インプラントのエンジンは4台あり、複雑な手術では2台のエンジンを使用して手術時間の短縮と緊急時のバックアップを備えております。

唾液や血液を吸引する機器もバックアップを準備しています。

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症例5 上顎前歯部のインプラント症例(5年経過後)
写真はすべて術後5年のものです。
インプラントの周りの骨や歯肉も変化なくとても安定しています。
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術者 花井淳一郎 (2008年)

院内技工による上部構造(義歯部分)作成

院内の技工士が製作しております。

CAD/CAMシステム(ジェニオン2)を採用し、適合のよいインプラント義歯を装着することができます。

セラミック焼成を院内で行っていますので、審美性にも考慮された義歯を入れることができます。

破折等の修理にも柔軟に対応できます。

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